小川聡クリニック

心臓病 Heart disease

心臓病

狭心症・心筋梗塞

階段や運動で胸の中央付近が重苦しく、締め付けられる、ちょっと立ち止まって休んでいると、2−3分ですうっと良くなる、という症状は要注意です。心臓の筋肉(心筋)に酸素を送る冠状動脈が動脈硬化のために狭窄し、運動で心拍が上がった際に心筋が酸欠(虚血)になるための兆候です(狭心症)。これを放置すると、狭窄した部位に突然血栓が詰まって心筋が壊死する「心筋梗塞」につながり、命取りにもなります。ゴルフ場で急に亡くなる方がありますが、多くはこのためです。

この病態は問診だけでも診断できますが、心電図や心エコー検査、さらには心臓CTを受けていただき、冠状動脈のどの部分にどのくらい重症の狭窄があるかの診断をします。それによっては、ステントによる冠動脈拡張術やバイパス手術が必要になります。最適な治療法を決めた上で、各々の専門医をご紹介します。

弁膜症

心臓に4つある弁は血液の流れを一方向に保つ機能をしています。この弁に障害が起きると、血液が逆流したり(閉鎖不全症)、流れが滞ったり(狭窄症)します。弁膜症があっても心機能に影響しない軽症から、心不全を生じて弁形成術や弁置換術を必要とする重症例まであります。年々進行することもあるので注意が必要です。健康診断で「心雑音」を指摘されたら一度は受診しましょう。問診、診察所見、心電図、心エコー検査などから正確な評価を行います。

心筋症

拡張型と肥大型がありますが、いずれも心エコー検査で診断つきます。不整脈による突然死の危険性があり、そのリスク評価が不可欠です。治療は主に薬物療法ですが、最先端の非薬物療法が選択されることもあります。