小川聡クリニック

読んで役立つ院長の医学講座 〜圧倒的な臨床経験と知識に裏打ちされた院長からのメッセージです〜

第6回灼かずに治す心房細動

私が治療してきた心房細動の患者さんの約1割が、抗不整脈薬を使っても発作が再発性で、強い症状のためにアブレーション施設に紹介しています。1割は、慢性化してしまうので、前述のレート治療と抗凝固療法で治療しています。残る8割の患者さんは、私の流儀(ガイドラインに準拠しています)で、抗不整脈薬を巧みに使い分けることにより、満足できる結果が得られています。尚かつ、その内の三分の一の患者さんは、一定期間(私の経験と理論に基づく判断で)が経てば、抗不整脈薬を中止していますが心房細動は再発しません。患者さんから聞いた話では、アブレーションを得意にしている先生の中には、「あなたは一生薬を飲み続けるのですか?アブレーションで治せば根治しますので、もう薬は要らなくなりますよ」と、患者さんにアブレーションを勧めている先生もなかにはいらっしゃると聞いています。抗不整脈薬の使い方に長けた専門医であれば、アブレーションで治る確率と同じくらいの効果を薬であげることができます。当クリニックでは、心房細動は「灼かずに治す」のが基本です。アブレーションを勧められた患者さんからのご相談もお受けいたします。