小川聡クリニック

不整脈 Arrhythmia

不整脈

不整脈で受診される患者さんの多くは、動悸、胸の不快感、脈の跳んでる感じなどを訴えて来られます。自覚が何もないのに、健康診断で医師から偶然指摘され、紹介されてこられる患者さんもおられます。

不整脈といっても多くの種類があり、放置して良いものから、治療しないと命に関わるものまで千差万別です。そこで、その見極めから始めます。長年の経験で、問診だけでも診断に至る場合もありますが、当クリニックが利用する最大の武器は携帯型心電計です。発作の際に、ご自分で心電図を記録すれば、短期間で正確な診断に至ります。原因が不明の不整脈が疑われた患者さんには必ず一定期間持っていただきます。ホルター心電図での24時間記録も必要に応じて施行します。

診断がつけば、それが命に関わるかどうかの判断をします。心臓病が背景にある方は要注意ですので、心電図や心エコー検査を実施します。ここでも豊富な経験と判断力が生かされます。優秀なエコー検査技師もスタッフに加わっています。

最終的には、不整脈の患者さんは、以下の3通りに分けられます。

1.全く心配ないので、以後の来院も治療も必要としないケース。

自覚症状があっても、結果を聞いて安心するだけで症状が良くなったり、原因となる生活習慣を改善するだけで不整脈から解放されます。

2.何も治療は必要なくても、念のため定期的な検査をお勧めするケース。

背景にある心臓病が進行すると、同じ不整脈でも対応が変わってきます。それを確認するために、半年〜年1回程度、心エコー検査を含む精密検査を繰り返して頂きます。

3.治療を必要とするケース。

不整脈自体は危険なものでなくても、症状が強い時は一時的にお薬(抗不整脈薬など)で治療します。不整脈自体が危険で、将来的に色々な合併症を起こす可能性がある不整脈については、専門的な治療をお勧めします。その判断、あるいはどの薬を使うか、最近普及しているカテーテル焼灼治療が必要かなど、まさに経験が生かされます。カテーテル焼灼治療は後輩のエキスパートをご紹介します。